その七 新見、一枚上手? 2004.6.21【第24話『避けては通れぬ道』より】
「これは?」
「又三郎の財布だ。物盗りの仕業に見せかけるため、あいつの懐から抜いた。さすがに捨てきれず、今までとっておいた。」
「・・・」
「この財布が芹沢の部屋から出て来たならば・・・っていうより、芹沢が隣の部屋から出て来たならば?」
ガラッ☆
「新見ィ~、潔(いさぎよ)くハラホレヒレハレ」
「先生ェ!!」
何だコリャ?(笑)
その八 芹沢失脚 2004.7.3【第25話『新選組誕生』より】
「近藤。今日はその方に、もう一つ渡すものがある。」
「はっ。」
「その方らも、そろそろ正式な名を持ったほうが良いと思ってな。余が考えた。見てみよ。」
「あ゛!?」
「我ながら、良い名だと思う♪ 持ち帰って、芹沢たちと相談せよ。」
「本日、松平容保様にお目通りしてきました。」
「金は貰って来たのかい。」
「はい。それから、このようなものを・・・新しい我々の名前です。」
「容保公が考えたのか。」
「芹沢さんはどう思われますか?」
「どうして俺に聞くんだい。」
「筆頭局長ですから。」
「他の奴らは?」
「いや、他の者にはまだ見せておりません。松平容保様に頂いた名前ですが、この『!』がちょっと・・・。いま私はどうすれば良いのかと悩んでいます。」
「もういっぺん見してみろ。」
「悪かねぇなぁ。明日から、この名前で行けよ。」
「・・・歳、やっぱお前に浪士組の行く末託した。」
「心得た。」
ワタシもいいと思うんだけどなぁ・・・『!』。(笑)
その九 斎藤の助言 2004.7.12【第27話『直前、池田屋事件』より】
「斎藤さん、土方さんが呼んでる。」
「・・・」
「何を聞かれたんですか?」
「一番痛い拷問は何か、って。」
「何で斎藤さんが知ってるんですか?」
「やくざの縄張り争いに加勢した時に、あいつらのやり方を見てきた。」
「で、一番痛いのは何なんですか?」
「ここでは言えないなぁ。」
「俺が出てくるまで、誰も中に入れるな。」
「・・・」
バタン!
「土方さんにはああ言われたけど、やっぱ気になるよなぁ。」
トントンカラリ、トンカラリ
「え?」
トントンカラリ、トンカラリ
「う~ん、もう我慢できない。ちょっとくらい覗くだけなら・・・
あっ!?」
土方が痛くてどうするの。(笑)