「オレ、もう限界だぁ! これ以上、気づいてないフリすんのなんて無理だっ!」
「伊集院くん、それだけは口にしないって約束ですよ。」
「でもさぁ、宮木。やっぱ不自然だろ? 3人そろって腹が痛くなるなんてさ。 それも決まってガルファが来る時なんだぜ。 オマエ、クラスのみんな代表して、大岩先生にあのウワサのこと話してみろよ。」
「エ~ッ! 何で僕なんですか~。それに先生にいきなり言うのは告げ口みたいで気が進まないですよ。伊集院くんこそ、銀河くんと同じ道場に通ってるんだから、彼に直接聞いた方が良いですよ。」
「うっ・・・、道場通ってンのはオレだけじゃないぜ。 時高ぁ! 銀河にあのこと聞いてみてくれねぇかぁ?」
「な、何で私が? いや~よ! ねぇ、サラ。あなたからエリスにそれとなく聞けない?」
「エッ? 聞くって、あのウワサのことを?」
「そうよ、もちろん! ガルファの機獣を手引きしてる、怪し気な三人組がいるってう・わ・さ! な んでも赤毛とキユーピー頭がいるらしいわよ。 絶対怪しいわよ~。」
「う~~~ん・・・。」
「何だ北斗、無事だったんなら連絡しろよっ! 急にいなくなっちまうから、みんな心配してたんだぜ。」
「ごめんナリ。ちょっと野暮用があったナリよ。」
「お前はいっつもそうだ。この前のウサギ当番の時だって・・・。」
「まあ良いじゃないか、銀河君。何ごともなく、こうして戻ってきたんだから。北斗君、お腹は空いてないかね?」
「北斗、かあさんのシチュー食べる? あらまあ、よっぽどお腹空かせてたのね。お鍋やおタマまで食べちゃって。」
「あー、お腹一杯ナリ。」
「ところでさ、北斗。凰牙どこにおいてきちゃったんだ?」
「マンションの地下駐車場においてあるナリ。」
「そうか、それなら安心だな。」
「スバル様、こやつら本当に気づいておりませんな。」
「北斗。なぜお前はあんなところにいる?」
「なぜって言われても・・・。」